2011,02,19, Saturday
さて今回のお着物ですが、「刺繍」がテーマと言う事で少しこだわった作品です。
刺繍のイメージは、「豪華」「高価」を連想される方が多いのですが
あえて「すっきり」「あっさり」「上品」「モダン」の雰囲気を重視しました。
写真では分かりずらいですが、少し光沢のあるグレー地に裾と袖に地色より
少しだけ濃いグレーのボカシ染めを入れております。
柄は吉祥模様として有名な「宝尽し」です。
平繍と金駒繍をモノトーンでシックに表現しました。
実は、以前からこの図案を基に黒留袖・色留袖・訪問着を豪華な配色で
刺繍の量も多く制作してたくさんのお客様にお祝いの装いとして
お買い上げ頂いておりました。
しかし今回は、今までの「宝尽し」のフォーマル的イメージを
「お遊び」でも着て頂けるジャンルの広く使える着物に仕上げました。
年齢層も20代から90代の方、使う帯によってお祝い事からちょっとしたお食事会まで
幅広くTPOに対応できます。
古典の柄であって、現代感覚。 中国刺繍やミシン刺繍とは、チョット違うでしょ?
この想い分かって頂けますでしょうか?