藤娘「きぬたや」の訪問着
2011,05,08, Sunday
昨日は失礼しました<m(__)m>
本日は、昨夜消えてしまったブログを再度投稿致します。
久々の総絞りの訪問着、藤娘「きぬたや」の商品です。



独特の彩色と本疋田絞りの美しさは、一般的な絞りと一味ちがいます。
お値段も一味違いますが(笑)
京都で作られた様な、はんなりした色合いが多いきぬたやの商品ですが、
実は愛知県のメーカーです。
年に一回だけ京都と東京で新作受注会が行われます。
京都ではミヤコメッセで四月に新作受注会が行われるのですが、広いフロアで
全商品を見るのは大仕事で最初の方に見た商品は忘れてしまうほどです。
それに人気商品は注文しても納品されるまで2・3年かかる事もあります。
受注されてからすべて手仕事で作られる為、しかたがないのですが、
注文したのを忘れている事もしばしば

娘の十三まいりの着物は運良く気に入った商品が手に入りましたが、
成人式の時は、どうなっているでしょう?
年々、腕の良い職人が減っています。 若い後継ぎがすくないのです。
すべての伝統工芸に言える事ですが、若い力が必要なのですが現状は・・・
いかん、いかん

弱気になってばかりでは、駄目ですよね

これからも、頑張って良質の商品をお手頃価格でご提供出来るよう努力致します

ちなみに昨夜、私の心が折れたのには伏線があります。
昨日、家内は午前中は参観、PTA総会で、午後からは学校懇談会など諸々があり
委員会をお手伝いしているので大変疲れたそうです。
この件(くだり)以前も聞いた事ありませんか?
ブログを毎日読んで頂いてる方なら予想出来るでしょ?
そうです! 昨夜の私の夕食は、大丸の地下のたこやきでした・・・
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久保田一竹の辻が花
2011,05,06, Friday
辻が花といえば、大抵の方は久保田一竹を思い浮かべるほど有名です。
初代一竹氏の作品で、現在未仕立ての商品にお目にかかる事は難しいでしょう。
昨年までは、手に入ったのですが数百万円しました。

今回ご紹介するのは、二代目一竹氏の作品です。




一竹の辻が花としては、おとなしい感じに思われるかもしれませんが、
無地場も程よくあり、帯も合わせやすく良い着物だとおもいます。
正直、初代の辻が花は芸術品として衣桁に掛けて飾るには素晴らしい作品ですが
着物としてお召しになるには、ちょっと難しい彩色と柄取りだとおもいます。
呉服を商売する私にとって難しい選択です。
芸術品として着物を扱うのか? ファッションとして考えるのか?
お客様もコレクション的にお買い上げ頂く方もいらっしゃいますし、
着てお出かけするためにお買い上げする方もいらっしゃります。
結局はどちらも正解かもしれませんね。

ただ、着物は反物や仕立て上って文庫に入ってる状態より
やはり着て頂いた姿が一番綺麗だとおもいます。

ところで、昨日のブログの私の書かれよう、酷いと思いませんか?
謀叛が起きるかもしれません

許せん

刀狩りじゃ!!
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珍しい珊瑚砂の白大島紬
2011,04,27, Wednesday
不安定なお天気が続きますねー

今日も訪問着のご注文だったのですが車からお家に運ぶ時は、気を使います。
自分は濡れても、商品だけは守らねば

では、本日のブログです。
写真がうまく撮れず悩んだのですが、珍しい商品なのでご紹介します。
大島紬の中で泥や藍大島は比較的多いですが、白大島系は生産が少ないです。
その中で稀少な大島紬が入荷しました!
九マルキの珊瑚砂染めの絵羽大島紬です。





色大島は白泥や色々な草木染めが多いのですが、珊瑚砂染めは初めてです。
喜界島の珊瑚砂を砕き水に付け染料にし、大島の生糸に染め上げたものです。
画像では判りずらいですが、爽やかで奥深い色糸で見事に織りあげられております。
手触りもパサパサせず体に添いやすそう

ただ同業者の中で、こんなん高いだけで大島に似せた紬で見た目変わらんのが一杯ある
と言う者が

こうゆう人間とは一生判りあえないでしょう

高価だから良いと言ってる訳ではないのです!
技術と色彩、品質の良さに感心しているだけで、どんどん売れるとは思ってません。
ただジーンズでも800円位で売ってる時代です、見た目はそれで良いかもしれません
でも私は何年も履けるジーンズはもう少し高くても良質で履き心地の良いものを
選びます。 その方の価値観によって違うでしょ?
もちろん手頃な価格の着物は必要ですし、私も沢山販売させて頂いてます。
しかし今回は、本物に似せた着物を売る方が儲かると言う同業者に腹が立って
つい愚痴をこぼしてしまいました。 すいませんでした

でも本物じゃなくても早希ちゃんのアスカは・・・
あぶない、あぶない

またもオタク疑惑が・・・
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桝屋高尾のお召し
2011,04,23, Saturday
本日はよく降りましたねー

午前中は東大阪、午後からは西宮、尼崎とまわっていたのですが寒かったです。
ここ数年はゴールデンウイークは夏の様な暑さだったような気がしますが
今年はどうですかね〜?
さて本題に入りますが、ここ最近よく登場する「桝屋高尾」ですが
もう入荷後、すぐお買い上げいただいた商品の画像を忘れてたので
この際続けてご紹介します。 高級品なので次の入荷は判りません





以前お召しについてご説明した事がありますが、おぼえてはりますか?
忘れた方は過去のブログを見て下さいね。
お召しは、先染めの織の着物です。 大島などと一緒で織で柄を作っていきます。
画像では分かりにくいかもしれませんが、市松の柄をボカシに織り、その市松の上に
波の柄が織り込まれているように見えるでしょ?
染めの着物なら、波の地紋の生地に市松を染めたら簡単に出来ますが、織でこれを
作るのは凄い技術なのです。
実際、織りながら説明して頂いた事があったのですが、複雑すぎて理解できず

高い価格になるのは判ります。
やっぱり時間と手間をかけて出来た逸品は、見れば見るほど素晴らしさが判ります。
是非、機会があれば制作過程を皆さんにも見て頂きたいものです。
家内も顔の制作には、時間と手間をかけております。
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桝屋高尾「稔金のバック」
2011,04,22, Friday
しばらく身内ネタが続いたので、今日は呉服屋らしく新商品をご紹介。
桝屋高尾の稔金の帯地を使ったちょっと大きめのバックです。
十三まいりで家内が締めていた袋帯と同じ織物です。




稔金とは徳川美術館の収蔵品で真綿の糸を染色し金箔を撚って出来あがった糸を
織り上げた織物で、軽くて光の加減で微妙な色彩を作りだす逸品です。
受注生産なのでなかなか出来あがってこないのが玉にキズ

どんな着物にも合わせやすく、お値段も稔金の割にリーズナブルです。
よかったらお問い合わせ下さいね

ところで着物と関係ないですが、私にオタク疑惑が

全然違います! 誤解です!
ただのマニアです

え?
更なる誤解をまねく?
・・・・・・・・
オタクで結構でございます
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