首里花倉織の名古屋帯
2011,03,22, Tuesday
まだまだ予断を許さない被災地の状況ですが、
明るい話題で少しでも心が和めばと思い、ブログを再開します。
話が色々と飛んでおりましたが、まずは桜の大島のコーディネイトにもどります。
着物と羽織までご紹介しましたが、最後は帯です。
沖縄の首里花倉織りの名古屋帯です。




沖縄の染めと織物は、紅型に代表される様に強い彩色が多いのですが
この帯は違うでしょ?
京都のはんなりした雰囲気です。
花織風の他の産地で織った商品は沢山あるのですが、本物の沖縄の花織では
珍しい色の名古屋帯だったので、すぐ気に入って仕入れました。
桜の大島に桜の羽織、そこに着物と羽織を引き立たせる桜色で無地調の本物の花織。
私のお薦め通りにお買い上げ頂き、感激です。

小物を合わせさせて頂くのが楽しみです。
今年の桜の開花はどうなるのでしょうかねー?
日本中に早く春がきますように。
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桜の羽織
2011,03,10, Thursday
昨日までの桜の大島に帯と羽織を合わせてお買い上げ頂きました

せっかくなのでコーディネイトをご紹介します。
まずは、桜柄の加工着尺で単衣羽織をご注文。



ボカシも綺麗でしょ?
本当は、着物に出来る丈があるのですがあえて羽織にされるのは、
素晴らしい九マルキの桜柄の大島の為! お洒落ですねー

なぜ単衣羽織? 袷羽織では駄目なの?
疑問に思われた方も多いのでは?
ちょっと話がそれますが、羽織り物の事について話します。
昨今は車の移動や暖房設備の充実、結婚式などは、式場で着付けて
式場で脱いで帰る、等でコート類をお持ちでない方が案外多いのです。
確かに帯付けの着姿は、一番きれいです。
しかし着物の世界には一応ルール的なものがあるのです。
別に国の法律にあるわけでもないのですが、見ていて悲しくなる時があります。
私たち京都人は、「かっこもん」という表現を使う事がよくあります。
ちょっと熱くなってしまってます。

長くなりそう・・・
つづきは、また明日に
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桜の大島紬 その3
2011,03,09, Wednesday
本日は、最近多い染大島紬について語ります。
染大島とは、縮緬などの反物と同じで大島用の糸で白生地を織り
その反物を染めて色や柄を施すので、やわらか物の着物と同じ工程で作れますので
型があれば短期間で沢山作れます。
織りの大島は、同じ柄の物でも一点一点織って柄を作らなければならないので
時間がかかるのです。
整理しますと、大島紬の価格はその商品にかかった時間と手間で決まるのです。
かと言って染大島は駄目と言っている訳ではありません。
本大島は、いくら高価でもお洒落用でフォーマルでは使えません。
その点、染大島は小紋柄ならお洒落用に
訪問着柄なら、見た目は普通の訪問着に見えますのでフォーマル用の帯を
合わせれば式服としても使えます。
それに大島は縮緬などに比べ、軽く体に添い裾さばきも良いので着やすく
よくお買い上げ頂いています。
ただ今回ご説明させて頂いているのは、お店によっては商品の説明を
ちゃんとしないで大島紬のネームバリューを利用して
お客様が適正価格で購入されてない事を良くお聞きするからです。
でもプロの私でさえ騙されそうな良く出来た類似品があります。
悲しいことです

本日もお陰さまで忙しくさせていただきました。
英加さん、お届け遅くなってますのに良きアドバイスとお優しいお言葉
頂戴し癒されました。 ありがとうございます

しかし、うちの天然は・・・
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桜の大島紬 その2
2011,03,08, Tuesday
では、従来の大島のお話です。
紬の着物は基本的に先染めの織りの着物です。大島もその仲間です。
先染めって何? という方もおありでしょう。
先染めとは、生糸をまず染色して色の付いた糸を織っていく着物です。
大島で有名な染めの代表は、泥染めですね。
昨年の台風で泥染めのため池が壊滅状態になり、未だに心配です

その他に普通の着物に使う化学染料や色々な草木染めなど沢山あります。
まず使う染め糸で価格に差がでます。
次に織り方です。
無地や縞の簡単な織り方から経横絣織、亀甲織り等があり
絣はマルキ、亀甲は八十や百の亀甲と呼びます。
細かい絣や亀甲になるほど高価になります。






この桜の大島は、九マルキです。細かくてすごく綺麗な柄が表現できてます。
染めは、泥染めで他の染めの大島より触るとしっとり感があり
着心地も最高で私は、一番好きなタイプです。
あとは、柄や色の量の多さで価格が変わっていくのです。
特殊な染め糸を使い細かい絣や亀甲で大島の訪問着を有名織師に織ってもらうと
それは、それは、恐ろしいお値段になるのです

ちょっと自分で書いていてどんどん複雑な方向にいってしまいそうです

少し頭を冷静にします。
つづきは、また明日に。
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桜の大島紬 その1
2011,03,07, Monday
もう3月なのに寒い日が続きますね。
式服用のお着物や小物のご注文やお届けで毎日飛び回っております

ここでチョットお洒落用の着物で気分を変えたいと思います。
日本三大紬の一つ、大島紬をご紹介します。



これからの季節にぴったりな「桜」の大島紬です。
入荷後にすぐお買い上げ頂いたので画像アップを忘れていました。
九マルキの本絣の泥大島紬です。
大島紬の中でもトップクラスの商品で、季節の柄なので贅沢な着物です。
大島紬といえば高級品のイメージがありますが、一概にそうとは言えません。
数万円から何百万円まで色々あります。
同じ大島紬の名前で、なぜそんな価格に違いがあるのか?
基本的に反物を織る生糸は、どれもあまり変わりません。
しかし、その生糸を先染めして織るのが本来の大島紬です。
それが最近は、まず大島を白生地で織って後で染める「染大島紬」があります。
ここからの説明は、大変ながいので数日に渡り語らせて頂きます。
ごめんなさいね
有り難いことに休みも無く、忙しくさせてもらいブログアップの時間が・・・
たくさんのお客様に励ましのお言葉をかけて頂き何とか頑張ってます

美紀さん、お届けのお日にちまだ決まらなくてすいません

お優しい返信メール癒されました
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